家を建てましょう
木は伝統的な建材です。フィンランドには100万軒の戸建があり、そのうちの90%は木骨造です。木骨造は二酸化炭素吸収源として機能し、ライフサイクル全体を通じて炭素を蓄えるため、木造の家を建てることで気候に合わせることができます。木を建材に加工すれば、他の一般的な建材と比べてエネルギー消費量が少なくて済みます。木は現地で調達され軽量です。また、木の香りは多くの人を引きつけ、温かみのある自然な感触が喜ばれます。
木造は、公共建設で広く受け入れられています。建築物の構造や外観をプラニングする際、木が持つ好ましい特徴を理解し考慮に入れる必要があります。また、木造は、建築物理学に関する変数を用いて測定できない肯定的な感覚を感じさせます。
木造の家にいる感じを体験してみましょう。屋内の空気が違うのがわかりますか?音や音響はどうですか?
ピルケの家
Metsähallitusのピルケの家は、公共建築に木を使った良い例です。ピルケの家では、耐力構造、壁、地下および2階、中間床、天井、屋根に木を採用しています。また、家具や表面材料としてもさまざまに存在しています。この建物は縦2つの部分に分けることができます。木材構造を使ったオフィス部分と、白のコンクリートを用いた基礎部分です。躯体は集成材の支柱と梁でできており、箱型の2階はLVLとベニヤ合板でできています。箱型の中間床は、音響効果を高めるためにコンクリートスラブで覆われ、天井は音響と火災時のために石膏が使われています。負荷構造壁には木材の自然材料が使用され、窓枠も木製です。上手にカットされた外装材は、さまざまな幅の溝型の板材でできていて、屋根板や正面の模様入りガラスがアクセントになっています。